花瓶：ひょうたん

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1914年にリリースされた花瓶「ひょうたん」。読んで字の如くとでも言いましょうか、ひょうたん型の花瓶にひょうたんがデザインされたラリックらしいユニークな作品。写実的に描写されたモチーフはアール・ヌーヴォー様式の名残を感じさせます。クリアガラスに型吹き成型で作成された花瓶で、クリア仕上げととフロスト加工のコンビネーションが美しく、フロストを施した部分にパチネ彩色を施しているため綺麗に陰影が出ています。グレーパチネが相まってどこかメタリックな印象すらある仕上がりです。バリエーションとしては当時クリアガラス、色ガラス、オパルセントガラスで作成されていたモデルです。

多少使用感は見られますが、コンディション全体からすると美しい保存状態です。丸みを帯びた愛らしい壺型形状の花瓶で、型吹き成型で作成されている為、軽やかな仕上がりです。

薄手の底の為非常に軽量かつ型のラインも非常に出来が良いです。サインも初期手の鋳型サインが入っていますので、恐らく1910年代に製造された作品かと思われます。

レゾネno.900

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