テーブルウェア：6人の肖像 SIX FIGURINES ゴブレット 初期モデル【1客のみ】

ラリックが1911年にデザインを手がけた''SIX FIGURINES'' 「6人の肖像」のゴブレット。
最初期に制作されたモデルで、通常の品より底が分厚く作られており背が高く、サインが手彫りで底部の側面に入るのも特徴です。

アール・ヌーヴォー様式に則った6人の人物像が窓絵の要領で6面に渡って描かれています。
よく見るとすべての人物像は表情と仕草が異なるようにデザインされています。
初期のラリック作品らしく、クリアガラスにフロストガラス、パチネ彩色で色付けされています。

ラリックというとアール・デコの印象が強いですが、1910年代に彼が手がけたデザインの中にはアール・ヌーヴォーの名残を感じさせるような作品がございます。
国内外でも美術的評価が高い作品で、特に国内のラリック関連の美術展覧会などでは出品されることが多いお品です。
また、同タイトルでカラフや花瓶もデザインされており、当時ゴブレットとカラフがセットで販売されていたという記録も残っています。
小さなガラス表面にここまで精巧に型を出せる技術はジュエリー時代に鍛えられた金属加工技術の研鑽が大いに反映されており、ラリックの初期作品を語るうえでは外すことが出来ないマスターピースです。

ゴブレットという品目では全35種の作品が作成されていますが、その中で人物モチーフは2種のみです。(6人の肖像とアンファンのみ)

図録：「北澤美術館所蔵　ルネ・ラリック」発行：株式会社求龍堂　P.100にも同作品が掲載されています。

在庫　1客のみ