蓋物：座るキューピッド AMOUR ASSIS

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幼い天使がちょこんと座る様を表現した愛らしい蓋物。''AMOUR ASSIS''を直訳すると「座る愛」となりますが天使、あるいはキューピッドと意訳するのが正しいでしょう。蓋物というよりは立像のような迫力を持った立体的なデザインで、アール・ヌーヴォー期の名残を感じさせる写実的な表現。蓋の上部に取っ手のような恰好で天使が装飾されています。

天使というと様々な概念かつ容姿で描かれ、正確にこれといった定義が難しいモチーフですが、ラリックがモチーフとして選んだ天使は、ルネサンス期のローマ神話に登場するクピド（女神ウェヌスの子である愛の神）。

ラリックの蓋物作品群は100種類以上に渡りますが、人物像が取っ手のようにデザインされた蓋物は2種しか存在せず、非常に珍しいデザインです。（うち一種は「ドガ」）

 

レゾネno.3

 

 

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