- Name
- ペリカン ”PELICAN” ピントレイ
- Genre
- ルネ・ラリック
- Category
- デスクウェアArticles De Bureau
- Year
- 1931年
- Material
- オパルセントガラス、プレス成型
- Dimensions
- H: 8.5 × W: 9.5 (cm)
- Signature
- R.LALIQUE FRANCE/ステンシル
- Price
- ¥280,000 (税込 ¥308,000)
ラリックが1931年にデザインを手がけた''PELICAN'' 「ペリカン」 デザインの灰皿。ラリックは大胆にもペリカンとタイトルをつけていますが、どのように見ても私には「カワセミ」に見えます。不思議でなりません。どのペリカンの種類を見てもこのデザインの鳥には該当しませんでした。。ラリックの私的七不思議のひとつにこの作品を挙げておきます。
オパルセントガラスで作成され、ラリック作品には珍しく艶消しのサチネ加工なしでつるりと仕上げられています。アール・デコスタイルにデフォルメされながらも羽毛の風合いは細かく表現されています。魚をパクッと咥える仕草はいかにもペリカンの様ですが、いかんせんカワセミっぽさはぬぐいされません。動物シリーズでは特に珍しい作品で、市場にはなかなか出回らないお品です。
このシリーズのピントレイは非常にコレクタブルで愛らしく、ぜひ何点かお好きなモチーフをコレクションして頂きたい品々です。ガラス素材もクリアガラスや色ガラス、オパルセントガラスなどバリエーションに富んだ展開で当時製造されていました。
【ラリック作品におけるピントレイについて】
インク瓶や印章、灰皿などのデスクまわりの小物類は昔から男性向けの趣味的アイテムとして工芸家が制作に力を注ぎ、コレクションの対象になっていました。丸い受け皿の中心に人物や動物の小彫刻を溶着した灰皿は、当時のラリック社オリジナルの形状で、モチーフを変えて30種程のモデルがデザインされました。所謂「灰皿」然とした形状ではなく、どこか愛らしさを感じるこれらの灰皿は一説によると女性向けにデザインされたとも言われています。1920年代頃、女性が社会進出をしていく中、働く女性がタバコを嗜むようになり、女性顧客にも親しんでもらいやすいデザインを考案したのではないでしょうか。