ルネ・ラリックの香水瓶

アールヌーヴォーの宝飾工芸家として知られていたラリックが、アールデコのガラス工芸にその才能を発揮する切っ掛けとなったのが、香水商フランシス・コティに依頼され香水瓶の制作に携わったことでした。
ラリックは型吹き・プレス成形などの独自のガラス製法を開発し芸術と産業を結びつけることに成功、王侯貴族の独占物だった香水を二十世紀初頭の新しい市民社会の女性たちにもたらし、圧倒的な支持を受けました。