Name
松の木に4羽の雀文花瓶
Makers
オールドバカラBaccarat
Category
グラスウェアGlasswares
Year
1900年頃
Material
クリスタルガラス、ハンドカット、台座は合金に金彩
Dimensions
H: 22.3 × W: 17.5 × D: 9.5 (cm)
Price
¥680,000 (税込 ¥748,000)

バカラのアール・ヌーヴォー期の大作花瓶が入荷しました。極厚手のガラスに大胆なタイユグラヴィールで松の木と4羽の雀が描かれています。図柄を子細に見ると親鳥が3羽の小鳥に餌をあげる様子が緻密に描かれています。口を開けて待っている小鳥がかわいいですね。よく見ると親鳥が加えた餌も確認できます。ミミズでしょうか。まるで空白を生かしたデザインはジャポニズムスタイルを踏襲した図柄で、まるで掛け軸から飛び出してきたような構図です。羽の質感も丁寧に表現されており、部分的にグラインダーの刃を細かいものに変えて彫り込まれています。花瓶の器型は1916年のバカラ社のカタログに掲載されている、s.916という品番の花瓶の変形型だと思われます。これだけ厚手のガラスに彫り込みを入れるにはかなりの手間暇と日数がかかったことでしょう。アール・ヌーヴォー期のバカラ社の作品を象徴するかのような大作です。

■タイユグラヴィール:グラインダーで通常使用される回転盤よりも大きな回転盤を使って深く掘り込みを入れ、
その後に加熱しながら磨きをかけることで光沢を生み出す技法。

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